YOUTUBE旧a⑧新自由主義の意義・まとめ

 自由主義・新自由主義・自由経済等の議論は、㉔・㊲・㊵・A③で先述しました。一応社会的な結論は概ね出ています。

 ここで、「理論上の新自由主義」と「現代政治上の新自由主義」に分けてみます。

 「理論上の新自由主義」とは、純粋理論的な自由主義です。本来の自由主義と同様の政策です。すなわち、植民地拡大競争時代の夜警国家と言われるほどに、国家の役割は国民の生命と財産を守ることだけで、規制がほとんどゼロです。純粋理論的な自由主義とは、規制がゼロということです。植民地拡大競争時代の特徴は、常時拡大再生産が行われるという点です。現在では、人口が減少傾向です。拡大再生産は限定された市場でのみ見られます。現在の経済論では、「理論上の新自由主義」は現在の市場には適さないと言われます。

 そこで、現在言われている多くの新自由主義とは、私が命名した、いわゆる「現代政治上の新自由主義」です。一般的に、政治家が好んで使います。夜警国家と言われるほど規制はゼロではないですが、市場拡大を促進して、一定の規制の下で、一定の自由競争が行われるという主旨です。正確な分析は困難ですが、相対的に自由度が高い市場を指しています。特定の分野に限定して新自由主義と呼ぶようです。

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