政経分離・政教分離の原則の建前論
一般的に社会活動というのは、多様な側面を有しており不可分です。
では何故政経分離・政教分離の原則というのでしょうか。
形式的な要請ではないでしょうか。
政経分離は、実質上明らかに無理です。政府が経済政策を行っているのです。
政教分離は、実質上どうでしょうか。政治的思想と宗教の境界線は明確といえるでしょうか。これも困難です。
すなわち、形式的に独占しないことが必要です。
同様のことが、三権分立でもあります。立法・行政・司法も社会活動として他者に影響を与え合いながら成り立っています。
自然科学は、純粋理論を大事にします。唯一絶対不変の原理原則を大事にします。
他方、社会科学について特に言える点ですが、人間の幸福のためには、人間が認識可能な範囲で、純粋理論を曲げて都合の良い解釈を行うということです。