独裁者の意義
独裁者に限らず、悪いイメージの表現を見ると、無批判的に「悪いもの」と考えがちです。できる限り実態を現実的に評価したいものです。同様のものでは、北朝鮮のナンバー2の「人民武力相」(国防相)、「ロシア秘密警察」(ロシア連邦保安庁)等が分かりやすいですね。
民主主義と言えば、アメリカ・フランスが代表的でしょうか。しかし、この二者とロシアは、現在大統領制を敷いています。どこが異なるのでしょうか。大統領の拒否権の強権度から弱い順に、アメリカ・フランス・ロシアです。
大統領の拒否権の発動後の再議決に必要な賛成が、アメリカは2/3、フランスは3/4、ロシアは4/5です。
このことから、フランスはアメリカから見れば、相対的に強権度が高く、独裁国家とも言えます。
以上から言えることは、比較的能力がある指導者が、良い面もあり、独裁者としても君臨するのです。もちろん、相対的に能力が低いが政権について、短期的にしか活躍できない独裁者もいます。また、相対的評価しかできないし、国力の低い国家で救世主となる場合もあり、ナポレオン等英雄もいますので、個別的に評価していくしかありません。