YOUTUBE旧㉑資本主義と戦争

 第二次世界大戦後日本は戦争がまったくありません。支出超過の国家経済が継続しています。国債を発行するか否かに関わらず、財政赤字が多額にあります。ここで、江戸時代を考察してください。初代将軍家康から二代秀忠・三代家光くらいまでは、財政が良好でした。その後幕末に近づくほど財政難になります。当時の流通通貨は金貨・銀貨・銅貨等でしたから、価値のある硬貨です。幕末は、財閥の存在が大きくなりました。ところが、現在の流通通貨は紙幣が中心です。従いまして、元々は紙切れの支出での財政難ということで、ほとんど問題はありません。

 ただ、昔は戦争が起こると財政難がリセットされていました。現在は戦争がないです。しかし、紙切れの流出なので、貨幣信用が壊れてしまわなければ、経済は継続します。また、誤解しないためには、「個人の借金は1円まで返さなければならないが、国の借金は全部返すということではないのです。」(故加藤紘一元自民党幹事長)という考え方が必要ではないでしょうか。さらに言うと、社会判断には程度ということが問題になります。アメリカの一部で言われている「MMTモダン・マネー・セオリー」は、市場貨幣供給量の適正量を無制限に超過しても貨幣信用が壊れないという極論中の極論ですので、到底看過できないものです。

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