YOUTUBE旧㉔時代逆行の新自由主義
本来の自由主義は、ヨーロッパの植民地拡大競争の常時拡大再生産される市場において成立していました。現在の主流は帝国主義(独占資本主義)です。拡大再生産が可能な産業を除き、過当競争の弊害が強い産業ほど規制をかけて保護しています。
ではなぜ自由主義を掲げるのでしょうか。政治が拡張的財政政策・拡張的金融政策(景気を煽る政策)を行い、大企業の経営成績を向上させて、大企業を政治支持者になってもらうためでしょうか。好景気時には良いかもしれませんが、それ以外の平常時・不景気時には機能しません。
振れ幅の大きい経済は、国土を開発するのには適しています。戦後右肩上がり経済を誘導してきました。バブル経済では、箱もの(建物)がたくさん建設されて、その後の社会基盤になりました。しかしながら、バブル経済崩壊後は、初めて右肩下がり経済を実行しました。今後の経済は、過当競争をなくして競争を最小限に抑える政策が望まれます。
なお、新自由主義という用語は、「現代政治上の新自由主義」もあります。A⑧新自由主義の意義・まとめをご参照ください。