YOUTUBE旧㉙ファシズムと国連
二つの世界大戦とファシズムは歴史上のセットでありますが、どのような関係でしょうか。実は国連もセットです。
資本主義の歴史を紐解いて考えましょう。①重商主義、②自由主義、③帝国主義の三段階のうち、重商主義・自由主義はイギリス主導でした。帝国主義はドイツ主導です。経済的側面だけでは、ドイツが優位であるところが問題でした。
イギリスは低迷して、アメリカはイギリスを追従していました。ドイツが経済面だけでなく、政治的にも優位になることは、イギリス・アメリカともに避けたい事態でした。イギリスとアメリカの利害関係が一致しました。イギリス・アメリカの連合が、すなわち、国連ということです。それまで、一国対一国の戦争でしたが、二つの世界大戦が発生しました。
ファシズムはどうして起こったのでしょうか。イギリス・アメリカ主導の国際情勢の中で、ドイツの指導者は風当たりが強く、大局的判断のできる方がいなくなり、ファシズムが台頭しました。CIAの影響もあったかも知れません。ドイツの優秀な科学者たちは多数がアメリカや旧ソ連に亡命することになりました。ドイツの優秀な人材が国内で機能しなくなりました。その終末は自明のとおりです。
ドイツだけでなく、日本も時代に翻弄されました。日清戦争・日露戦争・日英同盟までは良かったのですが、第一次世界大戦でドイツがやられて、日本は中国を侵略していると非難されました。ヨーロッパ諸国は植民地拡大競争の時代に同様のことをやっていましたが、アメリカは植民地を持っていないし、「国の主権を侵害してはいけない。」という大義名分の下に、日本も非難されました。日本の指導者への風当たりも強くなり、ドイツ同様ファシズムになり、その後没落しました。
このように、20世紀前半は日本にとっても辛い時代でしたが、日本は現在経済的にも政治的にも、活躍するようになりつつあるのではないでしょうか。