YOUTUBE旧㊾実力の要素と運の要素
よく勝負事等で「実力よりも運の要素で勝利した。」と言うことがあります。麻雀を例に考察すると、「手牌と自摸が何の牌であるか。」は運の要素で、打牌等が実力の要素となりましょうか。しかし、勝負の流れを考慮しますと、運の要素も加味した上で、判断を求められるので、ここまでが運の要素で、ここからは実力の要素という線引きは不可能なのです。将棋・囲碁になりますと、相手の応手以外はすべて自分の判断なので、すべて実力の要素と言えます。ただ、相手の応手は運の要素でしょうか。とにかく、運の要素と実力の要素とは明確に線引きできないので、混ざり合った要素と捉えるのが妥当です。
建設的な考え方としては、運の要素が強く勝利したと言えるときは、謙虚に実力を向上させるように、運の要素が弱かったが勝利したと言えるときは、最低限必要な実力は維持しているから、現状維持を継続するようにしてはどうでしょうか。
また話は変わりますが、誰でも、「困難な作業であったけれど、楽しくて能力が向上した経験」があるのではないでしょうか。前記の「実力と運」同様に「困難と楽しさ」も明確な線引きは不可能です。両者の要素が混ざり合った状態で取り組んでいます。困難が多いときは楽しい部分を見出して継続できるようにします。楽しいだけのときはもっと困難な高度なことに挑戦できないかを模索する必要があります。
ウエイトトレーニングは、自分の能力よりやや困難なことを設定して継続します。思考トレーニングも同様の要素があります。能力向上のために、自身に厳しくしてください。