YOUTUBE旧a②自民党政権の性質

 自民党1党の独占した政権の性質を論じる前に、55年体制を考察します。2大政党制と対比して、よく「1と1/2政党制」と言われます。1は自民党、1/2は社会党です。テレビで知ったのですが、「95年体制」と表現したものもあって、これは想像ですが、1は自民党、1/2は維新の党を想定していたようです(維新の党と自民党の一部の勢力)。実際上は非実現です。

 自民党政権は、アメリカ主導の時代にアメリカの政策を支持して平穏な社会を構築する政権です。日本が下積みである時代の現在を支持する性格のものです。すなわち、時代がある程度前に進むと自民党の大義はうまくいかなくなります。例えば、「原子力発電所は費用面で優れているから、これからも当分の間エネルギーとして必要である。」という主張です。核融合発電は他の勢力の大義になっていくでしょう。

 結論から申し上げますと、時代が4歩5歩前に進むと、自民党の大義は崩れるということです。当時民主党で旧さきがけ党の方達の10年位前の発言があります。
 「自民党の時代は終わった。」「政権の延命措置だ。」という主旨のものです。
 世界のリーダーはアメリカから日本へ、日本の政権は自民党から立憲民主党等の新勢力へ、変化しつつあります。

 「現在二階幹事長が政権の実質的担当者である。」という考え方もあります。確かに二階幹事長は現在の自民党の中では相対的に大局的俯瞰的に掌握する役目を担っています。
 しかしながら、先述のとおり、自民党はアベ長期政権に見られる通り時代の流れをスローモーションにして、延命措置を最大限にするだけで、建設的な政策を実行できなくなってきています。菅総理は延命措置の適任者なので、総理に就任したと言えます。誰が実権を握っているかというと、最大の実権は二階幹事長かもしれませんが、誰かがコントロールされて支配下にあるというよりも、自民党全体で如何に延命できるかというだけです。
 普遍的に言えることは、実権を掌握する側とされる側という単純な構造ではない場合が通常です。利害関係が一致して両者が存在するとも言えます。

 さらに、市民は言葉で騙されることが多いです。自由経済、自由貿易、自由競争、政治維新(維新の党)、政治改革、アベノミクス等です。
 時代を前に進めて、自民党政権の次の時代の体制に変革しましょう。政治家として不適当な方は、政界から退場してもらいましょう。

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