YOUTUBE旧a⑦アベノミクスの正体
先日高市早苗さんが自民党総裁選出馬を表明して、サナエノミクスという政策を行うことを発表しました。
経済学を少しでも勉強した者からすると、人をバカにした名称だと思います 。アベノミクスも同罪ですが。金融緩和、拡張的財政政策、経済成長の三本の矢ということです。
金融緩和は、拡張的金融政策とも言い、代表例では公定歩合を下げて資金流通を促進します。拡張的財政政策は、公共事業等を行い同様に資金流通を促進します。では、経済成長はどうでしょうか。これは経済が好調でない国では困難ですが、日本のように経済が好調であれば、当然のことになります。ただし、経済成長は相対的な指標なので、例えばアメリカは+5%で、日本が+10%という比較において意味を持つものです。実質経済成長率は、物価上昇率を加味しているので、概ね相対的な経済成長率と言えます。
では、その他の政策はどのようなものでしょうか。
緊縮的金融政策は、経済が拡大しているときに次の調整段階を目指して、経済を縮小させる政策です。公定歩合を高めることが代表例です。好況のときは、事業を拡大する事業者が多く、通常は物価・賃金が高騰します。政治家でしたら好んでやりたくないものです。
緊縮的財政政策は、同様に経済が拡大しているときに次の調整段階を目指して、経済を縮小させる政策です。公共事業を縮小させることが代表例です。政治家が好まないのは前記と同様です。
経済成長の反対は、マイナスの経済成長でしょうか。これは国内の産業が何らかの原因で壊滅状態になったときに行うことでしょうか。
結局のところ、国民に良い顔ができる政策だけを並べてアベノミクス・サナエノミクスと言っているだけです。