⑤割引率は「償却前の純収益に対応するもの(償却率を含むもの)」

 Yは基準には償却前・償却後の区別はありませんが、通常Rは償却前のもので、基準ではYはDCF法及び有期還元法で適用されているので、すべて償却前のもの(償却率を含むもの)と考えるのが自然です。

 TACの古いテキストも「DCF法は建物の減価償却は復帰価格で考慮されるから純収益は償却前のものを採用する。」と記載されていました。

 これは単に純収益は減価償却を控除しないものを採用しているという趣旨です。割引率で償却後のもの(償却率を含まないもの)は適用されていません。すなわち、DCF法でも割引率で減価償却は考慮済みです。

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