A①収益還元法計算の基礎第1回(等比数列の和の計算と複利年金現価率)
まず、等比数列とはある足し算(引き算も含む)の式が一定の並びになっているものです。一番目の項(これを初項という。)に、ある一定の数値(これを公比という。)を乗じると二番目の項になる。さらに、二番目の項に公比を乗じると三 […]
A②収益還元法計算の基礎第2回
1.単利 単利の利率は、(年利率×年数)です。 (例1)年利率3.0%の6年の単利の利率 3.0%×6年=18% 2.利息計算 複利の利率は、1年複利の場合、元利合計は「(1+年利率)の年数乗」です。 元利合 […]
A③収益還元法計算の基礎第3回
収益還元法は、「純収益(各経済的利益)の現在価値の総和」を求めるという理論を貫徹してください。永久還元法と有期還元法では、第1期~第5期まで同じ足し算をします(すべて有期還元法・DCF法では、保有期間・分析期間を5年間 […]
A④収益還元法計算の基礎第4回
留意事項の収益還元法のところに「減価償却費の算定方法には定額法、償還基金率を用いる方法等があり、適切に用いることが必要である。」定額法は簡単ですが、償還基金率を用いる方法はどうでしょうか。端的に言えば、将来の建物の建替 […]
A⑤収益還元法計算の基礎第5回
「賃料の前払い的性格を有する一時金の運用益及び償却額」を「年賦償還率」で算定します。当該一時金の額を「毎期の運用益及び償却額」の現価の総和に等しいという方程式を立てて「毎期の運用益及び償却額」を求めます。 すなわち、 […]
A⑥収益還元法計算の基礎第6回
毎期一定額の積立額(配分額)の場合の収益還元法の通常の手法を説明します。 直接還元法の内、永久還元法は、永久期間の複利年金現価率(複利年金現価率は通常は有限期間ですが、説明上永久期間とする。)で、純収益a=1とすると、 […]
A⑦収益還元法計算の基礎第7回
残る係数は、毎期の積立額(配分額)が毎期一定率で逓増又は逓減する場合の複利現価率・複利終価率・複利現価の総和に関する二つ・複利終価の総和に関する二つの、計六個のものです。 毎期の積立額(配分額)が前期の積立額(配分額) […]
①収益還元法の三手法の概要
直接(永久)還元法・インウッド式・DCF法の関係について述べます。 簡単化のためインウッド式の有期期間及びDCF法の保有期間を、ともに5年間とします。どの手法も第一期~無限の将来までの純収益の現在価値の総和を求めてお […]
②DCF法適用の際の直接還元法
DCF法を適用する場合には、証券化評価でないときにも、直接還元法による検証が常に可能です。 通常の場合、投資家の観点で保有期間を設定します。5年~10程度です。短期保有が合理的であることを想定したDCF法を適用します […]