④年間労働時間の限度

 ご承知のとおり、通常の業種は、原則1日8時間・1週40時間です。
 仮に1日8時間労働とすると、1週5日間労働(週休二日制)です。1年は52週1日ですから、年間休日の最低限度は、
   2日×52週+1日=105日
 年間休日の限度は、下記の制度適用がなければ、105日です。

 では、労働規準法の1年単位の変形労働時間制(原則として、時期による労働時間を平均化して、割増賃金を計算する制度)を活用して、1日7時間40分(460分)労働とした場合はどうでしょうか。
 通常の週は1週5日間労働です。しかし、1年間で追加の労働可能時間があります。
   20分×5日×52週+20分=5,220分
   460分×11日=5,040分
   5,220分-5,040分=180分
   105日-11日-1日=93日
 1年間のうち1日のみ労働時間を3時間(180分)として、その他の日の労働時間を7時間40分とすると、年間休日の最低限度は、93日です。

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